"毎日眺めて１日5分の静かな時間を" こんにちは。 くらげモビールのAether io(エーテル イオ) オノユーコです。

・・・ グループ展「内に鳴る潮の音を聴く」にご来場いただきたみなさま、 また、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

展覧会が終了して5日がたちました。 今回の制作、展示、そしてご来場くださった方々との会話を通し、多くの気づきや学びがありました。

そして、この1年間、少しずつ固めてきた、

「私は　Aether io　を通して何がしたいのか。何を表現したいのか、何を伝えたいのか。」

がよりハッキリと、力強く浮かび上がってきました。

以下は、会場に掲示した、あいさつです。

・・・

　私は、生物の進化や多様性を感じるものに触れた時、安堵に似た感情を抱きます。

子供の頃、世界と私とがまだ１つだった頃のような。

大人になるにしたがい、そして、周りと上手くなじめないと感じる度に、その感覚は薄れ、

いつしか世界と私とは離れてしまいました。

　一方で私には、体の中に、細胞の中に、宇宙が広がるイメージがあります。

理科の授業で習った、ミトコンドリア、憶えていますか？まるで自分の中に、別の生き

物がいるみたい！それを知った時、わたしは(ほら！やっぱり！)と思いました。

私の中に広がる宇宙。ここも誰かの体の中の宇宙かもしれない。この、内と外とが反転

するようなイメージは、私と世界とを再び繋げてくれます。

　この２つのずっと自分の内にある大切な感覚が、このミズクラゲのモビールを通して

繋がり、「ああ、私はこの感覚を表現していこう」と思えるものとして、姿を現しはじめ

ました。そして私は、表現を通じて、世界と、あなたと繋がりたい。

　3年前、ミズクラゲのモビールの原型ができあがり、まずはハンドメイドイベントで

インテリア雑貨として販売をはじめましたが、実はほぼ同時に、群れで展示する構想も

湧いていました。やっとそれが実現でき、とてもうれしく思います。

　大きな流れ、力を感じることは、人が生きていく上で心理学的にとても大切な感覚だ

そうです。生活に密着した雑貨と、より心やイマジネーションに直接響こうとするアート

の境界線を行き来したいと考えています。

今後このクラゲモビールの展示を数を増やし、進化させていきたいと思っています。

その第一歩めの目撃者になってくださったこと、心より感謝いたします。